【POG】早期デビューは本当に有利?G1馬のデビュー時期を調べてみた
POGでは6月などに早期デビューする馬がポイントを稼ぎやすいため上位指名として優先して指名される傾向があります。
しかし暮れの2歳G1・春の3歳G1の勝ち馬をピックアップすると果たしてどの時期にデビューした馬がG1ホースになっているのでしょうか。
ここでは過去5年の2歳・3歳春G1馬の中から、それぞれのデビュー戦の時期をまとめてみました。
POGの指名馬に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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G1馬は最多の9頭!マイル戦に強い6月デビュー
2歳戦が開幕する6月はもっとも多い9頭のG1馬がデビューした月です。
2018年だけでみてもサートゥルナーリア、グランアレグリア、ダノンファンタジー、アドマイヤマーズが6月にデビューしており、近年はノーザンファームの評判馬も積極的に使われている傾向がわかります。
皐月賞馬のサートゥルナーリアとイスラボニータ以外はすべてがマイルG1ウィナーとなっており、早期デビューは魅力ですがダービー、オークスなどを見据えるにはちょっと不安もあります。
6月に開催される安田記念当日の東京1600mの新馬戦は、G1馬の実績も高く見逃せないレースです。
- グランアレグリア 2019年桜花賞
- サートゥルナーリア 2018年ホープフルS、2019年皐月賞
- アドマイヤマーズ 2018年朝日杯FS、2019年NHKマイルカップ
- ダノンファンタジー 2018年阪神JF
- ケイアイノーテック 2018年NHKマイルカップ
- ダノンプレミアム 2017年朝日杯FS
- アエロリット 2017年 NHKマイルカップ
- メジャーエンブレム 2015年阪神JF、2016年NHKマイルカップ
- イスラボニータ 2014年皐月賞
クラシックを狙うにはここしかない!10月デビュー
日本ダービー3勝、オークス2勝、皐月賞3勝とクラシックで圧倒的な成績を誇る10月デビュー組。
2冠馬ドゥラメンテを中心に、マカヒキ、レイデオロなどのダービー馬やシンハライトなどのPOG期間に大活躍した馬が揃います。
10月は東京と京都でG1が開催されるため、それに合わせてノーザンファームの良血馬がデビューされることが多く、クラシックを狙い打ちするには最高の時期です。
- エポカドーロ 2018年皐月賞
- レイデオロ 2017年日本ダービー
- アルアイン 2017年皐月賞
- マカヒキ 2016年日本ダービー
- シンハライト 2015年オークス
- ドゥラメンテ 2015年皐月賞、日本ダービー
- ヌーヴォレコルト 2014年オークス
非社台系のG1馬は8月デビューが多数
2018年の牝馬クラシック3冠馬アーモンドアイを筆頭にロジャーバローズ、ワンアンドオンリーなどのダービー馬を輩出している8月デビュー組。
6月デビュー同様、こちらも9頭のG1馬を輩出しています。
9頭のG1馬の内ダービー馬2頭を含む5頭が非社台系の生産馬となっており、非社台系の指名馬を探している方には絶好の時期です。(ロジャーバローズは育成はノーザンファーム)
夏開催真っ只中ということもあり、デビューした競馬場は札幌、新潟、小倉と多岐に渡ります。
下位指名馬でG1を狙いたい方には、実は一番狙い目の時期かもしれません。
- ロジャーバローズ 2019年日本ダービー
- アーモンドアイ 2018年牝馬三冠
- タイムフライヤー 2017年ホープフル S
- ラッキーライラック 2017年阪神JF
- レーヌミノル 2017年桜花賞
- サトノアレス 2016年朝日杯FS
- レッツゴードンキ 2015年桜花賞
- ショウナンアデラ 2014年阪神JF
- ワンアンドオンリー 2014年日本ダービー
7月デビューを狙うには中京がおすすめ!
G1馬の数は4頭にガクっと落ちてしまいますが、POGには外せない7月の早期デビュー組。
ワグネリアン、ソウルスターリング、ハープスターなどのクラシックの中心として活躍したG1馬がこの時期にデビューしています。
特に7月の中京開催ではワグネリアン、ハープスター、クラリティスカイの3頭のG1馬を輩出しており、7月開催の中では非常に注目したいポイントです。
今年は友道厩舎の期待馬マイラプソディが7月中京開催でデビューしており、クラシックの有力候補として注目を集めています。
- ワグネリアン 2018年日本ダービー
- ソウルスターリング 2016年阪神JF、2017年オークス
- クラリティスカイ 2015年NHKマイルカップ
- ハープスター 2014年桜花賞
11月デビューは東京よりも京都が鉄板!
2018年11月3日 京都7R 2歳新馬 ラヴズオンリーユー
こちらも7月組と同じく4頭のG1馬を輩出している11月デビュー組。
年内デビューではやや遅めの時期となってくるため、狙えるG1もやや絞られる印象です。
G1馬の4頭の内、ラブズオンリーユー、ジュエラー、リオンディーズの3頭が京都デビューとなっており、同時期にG1が開催される東京よりはこちらのほうがクラシックでは好成績です。
偶然ですが、これらの勝ち馬はすべてMデムーロ騎手でG1を制覇しており、もしかするとデムーロ騎手と相性の良い馬が多い時期とも言えるかもしれません。笑
- ラブズオンリーユー 2019年オークス
- ジュエラー 2016年桜花賞
- リオンディーズ 2015年朝日杯FS
- アジアエクスプレス 2014年朝日杯FS
G1馬のデビューにはやや鬼門!9月デビュー
夏競馬も後半戦となり、中山や阪神で秋競馬が開幕する9月デビュー。
調査結果では2014年から2019年までの春のG1ホースには中山デビューの馬が一頭もおらず、POGにはやや鬼門な印象を持ちました。
ちなみに9月デビュー組のディーマジェスティ、ダノンプラチナ、ミッキーアイルの3頭は札幌と阪神でデビューしています。
ノーザンファームの良血馬が10月まで待ってからデビューされることが多いため、必然的に有力馬のデビューが少ないといった理由もあるかもしれません。
- ディーマジェスティ 2016年皐月賞
- ダノンプラチナ 2014年朝日杯FS
- ミッキーアイル 2014年NHKマイルカップ
クラシックホースへの最後のチャンスは12月
もっともG1馬のデビューが少なかった12月は2014年のオークス馬ミッキークイーンのみのデビューでした。
ちなみに年明けデビューで3歳春のG1勝ち馬は過去5年のデータにはおらず、クラシックの舞台で中心として活躍できる馬を指名するには年内デビューが絶対条件となりそうです。
12月は既に2歳G1も開幕していることから、ここまでにデビューしていなかった馬でのG1勝ちを狙うのは非常に難しい印象です。
・ミッキークイーン 2014年オークス
POGでG1馬を指名するには6月から11月がおすすめ!
ここでのデータをまとめるとPOGでG1馬を指名するには例外を除くと6月から11月までの2歳新馬戦でデビューした馬が重要な条件になりそうです。
特に2歳G1などのマイル戦で早い段階からポイントを稼ぎたい場合には6月。
クラシックホースとしてノーザンファームの良血馬を狙うには10月。
この2つの時期はPOGのデビュー時期を見ていく上で非常に大切なポイントです。
もちろんPOGはG1だけがすべてではないため、早期デビューを考慮して稼げるポイントを考えれば7月、8月の夏競馬でのデビューも押さえておきましょう。