ライターガルのお金を賭けずに楽しむ競馬ブログ

フリーライター歴5年の私が完全に趣味のために書いているブログです。主に競馬のことを書いています。競馬はお金を賭けずに楽しむ方法もたくさんあります。

2歳新馬戦の歴代最速の上がりを調べてみた【上がり32.0!?】

f:id:tamonchang:20190804151919j:plain

8月3日に開催された新潟1600m新馬戦。

勝ち馬であるウーマンズハート(父ハーツクライ)がラスト3Fを32.0というメンバー最速の上がりで快勝しました。

ウーマンズハートはダーレージャパンファームの生産馬で、今年のゴドルフィンの期待馬の一頭でした。

他の出走馬が軒並み33秒台の上がりを使う中で、32秒台の上がりは次走も非常に面白くなりそうですが・・。

2歳新馬戦でこれまで早い上がりを出した馬ってどのようなメンバーなのでしょうか?

ここではそんな2歳新馬の歴代最速の上がり(1600m以上)についてみていきます。

ウーマンズハートは歴代最速タイ!?


2017/08/05 新潟5R 2歳新馬【ウラヌスチャーム】

過去の2歳新馬戦の勝ち馬の中で速い上がりを使った馬を調べてみると、驚くことに歴代最速は昨年の同じく新潟1600mで勝利したウラヌスチャームでした。

上がり3Fはウーマンズハートと同じく32.0。

ということはウーマンズハートも2歳新馬での歴代最速タイ記録ということになります。

ちなみに歴代最速の上がりで新馬戦を勝ち上がったウラヌスチャームは、3歳春の時点では2勝目をあげられなかったものの、その後3勝し2019年8月時点ではOP馬として牝馬重賞をメインに活躍しています。

歴代3位は同じく新潟新馬戦から!


2015/08/15 新潟5R 2歳新馬【レプランシュ】

歴代3位の上がり3Fを見ていくと、2015年に新潟1800mでデビューしたレプランシュの32.4がランクイン。

距離は200m伸びましたが直線の長い新潟コースが上位3頭を独占することになりました。

レプランシュはその後12月にこれまた33.1というメンバー最速の上がりでシクラメン賞を勝ち、明け3歳のきさらぎ賞ではサトノダイヤモンドの2着になるなどクラシック期間中にもまずまずの活躍を見せています。

クラシック路線からは故障により離脱してしまいましたが、無事であればダービーの舞台にも手が届いたかもしれません。

上がり32.5で初の重賞馬が登場


2017/08/06 新潟5R 2歳新馬【ロックディスタウン】

32.5で歴代6位タイになった馬は合計で3頭。これまた新潟1600mから・・。

2011年のエネアド、2015年のサプルマインドの2頭は共にクラシックの舞台には手が届かなかったものの、古馬成績を含めると共に4勝を記録しています。

また初の重賞馬としてロックディスタウンもランクイン

オルフェーブルの初年度産駒として新潟1600mでの新馬戦を快勝後に札幌2歳Sも連勝。

阪神JFでは1番人気として出走しますが、気性面の難しさを出して惨敗した後、伝説のNHKマイルカップで競馬ファンの多くの戦慄させました。


競馬 ロックディスタウンがファンサービス?? 危険

その後は新馬戦で見せた上がりを見ることはなく2019年に現役を退きましたが、その能力は間違いなくG1レベルだった1頭です。

新潟を除く歴代最速はワグネリアン


2017/07/16 中京5R 2歳新馬【ワグネリアン】

歴代7位として堂々と32.6の上がりでランクインしたワグネリアン

10位以内にランクインした馬の中では新潟で開催された新馬戦以外では最速の上がりをマークしている点はさすが2018年のダービー馬。

中京2000mで開催された新馬戦をメンバー最速の上がり32.6で快勝しています。

その後は無敗の3連勝でクラシック戦線に名乗りを上げ、福永騎手の初のダービージョッキーへと導きました。

ちなみに未勝利戦まで含めると2015年に新潟1600mを勝ち上がったアストラエンブレムが同じく32.6の上がりを記録しています。

上位10頭のうち9頭が新潟という結果に・・。

10位タイとして32.7の上がりを記録したナヴィオン、マイネルラフレシアも同じく新潟の1600m、1800mを勝ち上がっており、上位10頭のうちワグネリアンを除く9頭が新潟競馬場で開催された新馬戦での上がりということになりました。

新潟競馬場は直線が長く、他の競馬場に比べると速い上がりがでやすい傾向があります。

特に8月の前半に行われる新馬戦は馬場もよく、単純に馬の能力だけを評価する指標としては上がりは少々弱い印象を持ちました。

2歳新馬・未勝利戦歴代上がり最速ランキング(1600〜)

1位 ウラヌスチャーム 32.0 新潟1600m
1位 ウーマンズハート 32.0 新潟1600m
3位レプランシュ 32.4 新潟1800m
4位ロックディスタタウン 32.5 新潟1600m(重賞馬)
4位サプルマインド 32.5 新潟1600m
4位エネアド 32.5 新潟1600m
7位ワグネリアン 32.6 中京2000m(G1馬)
7位アストラエンブレム 32.6 新潟1600m
10位ナヴィオン 32.7 新潟1600m
10位マイネルラフレシア32.7 新潟1800m

ウーマンズハートは今後活躍できるのか!?

2歳新馬戦における歴代の上がりを見ていくとG1馬、重賞馬は1頭ずつとなっており、特に新潟開催での新馬戦での上がりは馬の能力を図る上ではやや参考にしにくい印象を持ちました。

しかしウーマンズハートは同新馬戦で2着のマルターズディオサに上がり3Fだけで1.3秒の差をつけていることや、中団からレースを進め、最後の直線ではまだ遊ぶところを見せていることから、今後クラシック候補として活躍していく可能性も否定できません。

次走は新潟2歳Sを予定しているとの話も西浦調教師からでているため、順調にいけばシルクレースホースのクラシック有力馬モーベットと激突することになりそうです。

www.gullkeiba.com

次走が試金石にはなるものの、得意の新潟で新馬戦で見せた豪脚を再び披露してもらいたいです!